車の売買は複雑怪奇になりつつある
修復歴がある車とか事故歴がある車など、中古車には専門家でさえも判断が難しい車の状態が存在します。これらは具体的にはどのような状態のことを言うのでしょうか?業界の現場に長い間身を置いていた私が、このような車はどうして発生してしまうのか、どうしてお客様にご迷惑がかかってしまっているのか、そして、一番肝心なこととして、どうすれば皆様にとって一番良い売却ができるのか、全てを包み隠さずにお伝えします。
まずはこちらをご覧下さい
突然ですが、こちらのイラストをご覧になってみて下さい。
修復歴有り車の定義
こちらは私の姉妹サイトで使っているイラストです。業界で事故車、修復歴車の定義をご説明する際に使っています。ご覧頂くとおわかりいただけます通り、これらの箇所、具体的には自動車の骨格部位と呼ばれる箇所に損傷がある場合や、取り替えの跡が発見された場合に、自動車の査定において修復歴有り車、修理の状況によっては事故車と判断されます。あからさまに交通事故で車が壊れてしまい、修理をせず、そのままの状態である場合は事故車と呼びます。事故をして骨格部位に損傷があったものの、きちんと修理ができている場合には、修復歴有り車になります。
完璧に見抜くのは難しい
車の査定の資格は、簡単な講習を受けることで誰でも手にすることができます。実は私も持っています。しかし、誰もが事故跡、事故の修理跡を完璧に見抜けるかと言えば、100%は無理です。私などは、ちょっとした板金跡ならわかるかもしれませんが、今の板金塗装の技術は、色あわせの機械化など、以前に比べてかなり発達していますので、人間でも見落としてしまう可能性が高くなっています。一つの例ですが、時間に追われて査定をしなければならない場合、お客様のトランクの荷物を降ろしてまで、トランクのフロアに修復歴があるかどうかを確認する事は、私の場合はしませんでした。実際に査定をするのも、完全な太陽光の元で行える場合は少なく、多くはお客様の車庫で行ったり、曇りの日だったり雨の日だったり、という状況がしょっちゅうです。このような状況から、私自身は、車を完璧に査定するというのは、実はかなり難しいことなのだと思っています。経験と失敗を数多く重ねて行くことで、だんだんと誤差は少なくなりますが、それにしても、完璧な査定はかなり難しいのが現実だと私は個人的に思っています。私はかつて自動車のディーラーの中古車部門に所属していましたが、新車の営業が販売時の査定で下取り車の修復歴を見落とす、「査定落ち」という状況をしょっちゅう目の当たりにしてきました。「修復歴有り車」を取り巻く環境はこのように、かなり微妙な面を持ち合わせています。
ひずみ
しかし、車が流通していく中で、修復歴があればどこかで必ずわかります。その場所は、オークションの受付だったり、オークションの購入者だったり、はたまた展示場で何もわからずに購入した方が次に買い換えをしようと査定を申し込んだ時だったりと様々です。道義的には許されない事なのかもしれませんが、「ディーラーの中古車を信じて購入したけれど修復歴があった」ということは、実は、多くはありませんが、時々ある現実です。購入してすぐなら対応してもらえる可能性もありますが、殆どの場合、車は購入すれば数年は使うものです。担当者はいなくなり、所長も替わり、もしかすると拠点もなくなっているかもしれません。裁判沙汰になることもありますが、多くの場合は業界全体で何とかつじつまを合わせているのが、自動車業界の現実です。
車の買取業者が儲ける方法
街道筋に新規開業するラーメン屋に比べて、中古車の展示場や大手の買い取り店などは、経営が安定している、店をたたんでしまう確率が少ないとは思いませんか?中古車の売買、言い換えるなら、買ったり売ったりして利益を上げるという商売は、上手に取り組むとかなり儲かる仕事なのです。でも、「上手に取り組む」という所がミソで、ここをいかに締められるかで、経営状況は変わってきます。実は、今のあなたの状況は、「上手に取り組まれてしまう」要素、可能性がとても高い状況です。何も知らないままに修復歴有りの車を簡単に売ってしまうと、買取業者に大きく「儲けられて」しまいます。これはどのようなからくりなのか、その仕組みと具体的な対策をご説明しましょう。
安く買って高く売る
商品の売買で大きな利益を得ようと思うなら、その商品を一円でも安く仕入れて、そして次に一円でも高く売る事が必要になってきます。この理屈はどなたでもご理解いただけると思います。仕入れる側は、(以降、読者の方にご理解いただけるように、少し乱暴な言葉も出てきます。買取業者の方、ご容赦下さい) 小さな針の穴に糸を通すような、本当に細かなデメリットとなる部分を見つけて、それらしく私たちから買い叩きます。ここが商売どころなのです。言葉は優しけれど、言葉の奥には札束が渦巻いているのです。外装の傷が云々、走行距離が云々、タイヤの溝が云々、いろいろと買い叩く要素はありますが、一番強烈に買い叩けるのが、この修復歴なのです。
彼らはどこへ売る?
車種や状況にもよりますが、一番手っ取り早いのが輸出です。輸出業者へのオークションを通さない転売です。輸出する国や車種にもよりますが、殆どの場合、輸出における修復歴は、日本のように大きくマイナスの要因とはなりません。もうおわかりですよね。修復歴車は日本の常識では安く買い叩くことができます。そして、原価の安い車を通常価格か、少しだけ安くても、とにかく輸出できれば、大きな利益となります。
隙間を突かねば生きていけない
私の従兄弟が埼玉県で小さな中古車販売店を経営しています。彼曰く、現在自動車オークションの相場が驚くほど高騰しており、状態の良い車はなかなか買うことができないそうです。多くの業者は、力のある業者が手を付けない車、例えば走行距離が伸びている車だとか、外装の状態があまり良くない車だとか、年式が古い車だとか、不人気車と言われている車だとか、に妥協点を見いだし、それを買い付けて、独自のマーケットで売買しています。もちろん、修復歴有り車を専門に買い付けている業者もいます。ですから、上手く競りとなれば、修復歴車と言えども、十分に高くなる可能性を秘めているのです。
あなたが取るべき行動
とにかく、数多くの業者に聞いてみることです。でも、一軒一軒中古車屋さんを回るのはとても大変ですし、修復歴有り車に興味を持ってくれる業者を探すのは一苦労です。仮に見つかったとしても、言い値で買い叩かれてしまうでしょう。そこで活用したいのが一括査定のシステムです。でもちょっと待って下さい。一括査定にも様々なサイトがあり、ここを吟味する必要があります。例えば、大手ばかりが集まっているナビクル車査定という一括査定サイトがありますが、こちらは文字通り大手ばかりが集まっています。オークションでの転売を念頭に入れた買取価格となりますので、修復歴有り車に高い値段が付くかどうかはわかりません。そこでご紹介するのがこちら、カーセンサーです。カーセンサーは地元に密着しているお店が多く、私の従兄弟のように、買取に四苦八苦している業者や、ニッチなニーズを狙っている業者が多く集まっています。ここに貴方の車を出してみましょう。注意する点としては、通信欄にきちんと修復歴の事を明記するようにしましょう。例え価格がいくらであろうと、連絡があるということは、あなたの車に興味を持ってくれていると言うことになります。この業者を数社探して、少し大変だとは思いますが、競わせて見て下さい。カーセンサーには、大手のサイトでは網羅できない小さなお店が数多く集まっています。また、カーセンサーは老舗の中古車販売雑誌ですが、多くの拠点は独自の展示場を持っており、次の販売先がオークションではなく、直接のお客様、小売りの場合が多い事でも有名です。お話の中で、あなたの車の調子が今までどうだったのかをきちんと説明してあげることで、修復歴有りのデメリットも解消できるかもしれないのです。貴方は一般の修復歴有り車の買取相場よりも高く売れる、そして買い取った業者はそれを次のユーザーへ直接販売する、という、Win-Winの状況を作り出す可能性を大きく秘めているのが、カーセンサーの一括査定です。是非、こちらをご利用なさってみて下さい。
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