雨で中止で休みになったら 給料はもらえないの?
ダンプカーの運転手のお話です。ダンプカーはいろいろな現場に出入りしています。現場は本当に様々です。場所によっては土の上をどんどん走って行って、最後に現場がある場合もあります。アスファルトの道路から直接現場の鉄板の上に入るという所もあります。現場は天候によって中止になる場合があります。雨だから、土の上は走りにくいからという理由が考えられる理由の一つではありますが、ダンプカーにとっての一番の大きな理由は、道路に土を落としてしまう事、こちらの言い方だと「道路に土を引っ張ってしまう」からです。道路は公共のものですから、汚してはいけません。アスファルトの道に工事現場から出てきた土がついていれば、誰もがいい気持ちはしないと思います。一般の普通に走っている車は汚れしまうかもしれませんし、泥水が発生して歩行者にかかったりしてしまえば、それこそ賠償問題にまで発展しかねません。このような理由から、雨が降ると、現場は休みになるケースが多いです。比較的雨は少ないと言われている、私たちの東北エリアでも厳しいのですから、雨の多い地域の方はかなり大変だと思います。給料は、その会社によって違います。私の所属している会社では、このケースでは出ません。お金は一円も支払われません。朝起きて、準備して、会社に行って、段取りしてもです。積み込みをするために現場まで行き、積み込みをする直前に「今日は雨でストップです!」と言われて会社に帰った場合でも、私の今の会社は給料がもらえません。当初は拘束時間に対して給料が支払われるのが当然だと思っていましたが、長い間の慣習などもあり、あくまでも現場が稼働したその時間に対してしか、賃金は支払われません。あくまでも、今私がいる会社でのケースです。ダンプの会社もいろいろとあり、場合によっては月給で保証されている場合もあるでしょう。例えば月に23万円保証といって求人を出している会社もあります。私たちの会社は日給月給というシステムで、その上に更に昔からの慣習が重なっている感じです。例えば現場に行くのに2時間かかるとします。行きと帰りで往復4時間かかります。現場での拘束が昼休みを入れて9時間であれば、往復運転している時の時間は、賃金は支払われません。繰り返しますが、あくまでもうちの会社の場合です。会社によっては出勤時間と退社時間で計算している所もあります。その人たちは同じ現場に入っていましたが、拘束時間を減らすべく、帰りは高速で帰っていました。このように、例え「日給月給」といっても、そのスタイルは様々です。一度面接したからと言って、なかなかその会社がどんな会社なのかはわかりません。本気で運送業に携わりたいのであれば、まずはどこでも入れるところに入って、何年か仕事をしながら様子を見て、仕事をしながら次に行くところを決めていく、というようなやり方がいいのではないかと思います。今は運送業全般、運転手不足が叫ばれています。このままの状況が続けば、ゆくゆくはトラックはあっても稼働させられないで倒産するという、恐ろしい状況が待っています。これを何としてでも防ぐために、業界も全体で努力していますが、なかなか中小企業の運送屋の運転手の待遇までは改善されないのが現状です。ちなみに当社は日給月給でも保険、年金には入れてもらえます。保険年金は会社にとってかなりの負担となるので、会社を選ぶ際には最低でもこの辺りだけは見極めることをお勧めします。保険年金のない会社に入ってしまうと、支払いがとても大変になります。