アイドリングが高くなる
私の愛車、昭和53年のランクル40ですが、昨年あたりからエンジンが暖まるとアイドリングが高くなるという症状が出始めました。タコメーターがないのでわかりませんが、舗装路を60キロで走行しているような感じで、アイドリングが高くなってしまいます。当初はアクセルワイヤーが戻らないのでは?と、勝手に思っていました。ボンネットを開けて見ても、アクセルワイヤーではないようです。時を同じくして、リヤのだるまヒーターの水漏れも発生していましたので、これも関係あるかなと思い、まずはリヤだるまヒーターの水漏れを修理しました。私のランクルのエンジンはオイルが少なくなりすぎるとセンサーが働き、自動的にエンジンが停止します。同じように、冷却水が少ないが故の不具合かな、と自分なりに考えたのですが、実際にラジエーターの修理を完了し、状況が良くなっても症状は変わらなかったので、何か他の所に原因があるのではないかと思うようになりました。普通の方なら修理工場へ修理依頼、という行動が普通だと思いますが、私はランクル40のこのような、調子を伺いながら自分なりにいろいろと考えてみること、そして様々な伝を使って部品があれば入手し、修理できるようであれば、自分で修理することが大好きです。ランクル40はいろいろな面で、現代の車とは違う喜びを、私たちオーナーに与えてくれます。
ありがたいネットの情報
幸いにもインターネットの発達によって、ランクル40の維持、修理に関する情報が、以前に比べると格段に得やすくなっています。私が今のランクルを手にした昭和63年は、壊れたらディーラーの修理工場に持ち込むしか方法がありませんでした。私は当時、ディーラーの社員でしたので、いくらかの割引がありましたが、それでも修理費用はばかになりません。今回の症状改善の解決策を探すにあたって、インターネットを駆使し、様々なキーワードで検索をしてみました。すると、とある部品が原因である可能性が高いことがわかったのです。整備を専門にやったことのない私でも結果を得ることができ、修理の部品や方法を簡単に理解できるので、インターネットの情報は本当に助かります。
部品と在庫
部品の名前は「ダイヤフラム」と言うものでした。このダイヤフラムというキーワードで検索をすると、水洗トイレの修理に関する情報が出てきますが、これではありません。情報を総合すると、このダイヤフラムが経年劣化し、機能しない、あるいは弱くなっているため、この、この、アイドリングが高いという症状が起こる事がわかりました。古いランクル全般、ランクル40やランクル60において起こる症状のようで、珍しいものではない、ということも解りました。もちろん部品は取り替えた方がいい、とのことでした。しかし、問題はここからです。果たして部品の在庫などあるのでしょうか?
欠品
ネット上の情報は「欠品」でした。そして、ヤフオクにダイヤフラムが出品されていましたが、かなりの高値なので躊躇しました。また、外国のオークションサイトeBayには、沢山出品されていました。ランクル40は日本よりも海外での販売数が多い車なので、部品に関しては面白い状況が起こっているのです。しかし、送料を含めると、なんと一万円以上するので、これは最終手段に取っておくことにしました。
海外で販売されている部品はこれ
気づき
それからというもの、毎日気になってダイヤフラムを検索していました。部品が入れば自分で何とか取り替えも出来そうな感じがしてきました。しかし、肝心な部品がありません。このダイヤフラムは、私の乗っているランクル40以外にも、ランクル60などにも適応する部品です。更に、画像検索をしてみると、何と新しいパッケージ、レクサスのロゴが入った箱に入っているランクル40のダイヤフラムが出てきました。実は欠品ではなく、もしかすると現在も在庫があるのではないか、そう思った私は、地元のトヨタ部品共販に問い合わせをする事にしました。実は日本のオークションに、たまたま5000円で出品されていて、悩んだ挙げ句に入札したのですが高値更新になり、これ以上やり合っても仕方ないな、と本能的に思っていたのです。新しいパッケージが存在するということは、もしかすると共販にあるかもしれない、と、高まる心を抑えきれない私でした。
嬉しかった共販の対応
おそるおそる共販に電話をしてみました。品番はわかっていましたが、一応車検証を車庫に置いてあるランクル40から抜き出して用意しておきました。一部の情報では、ネガティブなものもありましたが、トヨタ部品共販の電話の対応はすこぶる良く、車の所有者なら部品を販売してもらえることが確認できました。更に良かったことには、何と私の告げた品番の部品、ランクル40のダイヤフラムの在庫があったのです。さすがに電話を差し上げた営業所にはありませんでしたが、名古屋のメーカーにあり、午前中のオーダーなら翌日午後には入荷するとのことで、とても嬉しい気分になりました。あの時、オークションで気張って入札しなくてよかったな、と、心から思いました。ちなみに部品代は3,600円+消費税、電話では問い合わせはできるものの、部品の手配はやはり実際に車検証を持って店舗に出向いて、前払いで支払いを済ませなければなりません。私の家は共販から車で10分程度の場所にあるので、電話を切ってすぐに出かけたのでした。
おまけの嬉しかったこと
ATMに寄って4,000円を下ろし、トヨタ部品共販へ行きました。時代は就職難ではないとは思うのですが、女優のような女性に対応してもらうことができ、男である私は単純に嬉しくなりました。品番を告げ、支払いを済ませ、引換証を貰って帰ってきました。普段は車屋さんのおじさんや、部品商の営業さんが主な顧客である窓口だと思うのですが、このように自分が所有している車の部品なら、直接購入する事ができます。帰り際に「この部品、外国で買うと一万円とかするんですよ。助かりました」と担当してくれた方に告げると、満面の笑顔を返してくれました。思わずチップをあげちゃいたくなりましたが、ここは日本の会社の窓口なのでさすがに辞めておきました。明日取りに行く予定ですが、部品引き取りと、取り付け、その後の調子のレポートは、後日更新しますね。お楽しみに♪
部品を取ってきました
昨日、トヨタ部品共販にオーダーしたダイヤフラムを取りに行きました。今回の私のようなケースの個人のオーダーは、すぐに判る所へ仕分けされているようで、係の方は伝票を見ると、ものの数分で部品と領収証を持ってきてくれました。やはり部品は、新しいデザインの箱、レクサスのロゴが入ったものに入っていました。今日取り付けてしまおうと意気揚々で自宅に戻ったのでした。
できるかな?
とあるサイトの情報を参考に、自分での取り付けを試みてみました。しかし、私にはどうやらできないレベルの作業でした。頑張れば何とか出来るかもしれませんが、仮に何かが起こってしまった時の対応ができません。ボンネットを開けたランクル40の前でしばらく考え込んでしまいましたが、私は結局、ディーラーに頼むことにしました。例えば前回のように、ウォーターポンプが壊れて動かないとかの、今すぐに修理しなければならないレベルの故障ではありませんので、とりあえず部品の手配だけできれば、気持ち的にも安心です。私は週に数回、バイトに行く足として、ほんの数キロの道のりを乗るだけですので、冬などはサーモスタットが開かない状態で到着してしまうこともよくある程です。時間を取り、かかる費用を捻出してから、ディーラーに相談してみようと思います。前回車検時にサイドブレーキが怪しかったので、これも一緒に看てもらおうかな、部品をeBayで探してみようかな、などと、再び維持管理のループに戻ってしまいそうです。とにかく、部品が手配できたので、安心です。最後になりますが、品番はこれですね。22303-47010
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