自動車ディーラ 整備の盲点
私は製造から40年経過したランドクルーザーBJ40を所有しています。先日とある箇所が壊れたので、自分で部品を手配し、修理を試みたのですが、少し自信がなかったので、きちんとした工場に頼むことにしました。私が頑張ればできなくもない、この位の整備なら自動車ディーラーの本社工場でできるだろうと予約をし、工場に入庫しました。
受付は事務的に
私の車は経年している事もあり、取り扱いには様々な注意事項があります。工場搬入時にこれらを説明し、相互立ち会いの下で整備先のディーラー本社工場にはご理解をいただきたいと思っていたのですが、受付の方は伝票の依頼欄にオーダー内容を書き込む事はしてくれたのですが、それ以外の大事な部分、車の取り扱いに関する説明や故障箇所の状況などを、私からヒアリングすることはありませんでした。最近はこんなものなのかな、と思いながら、車を引き渡しました。
整備できない!
夜になって、フロントさんから電話がかかってきました。整備料金の確認でしたが、私が考えていた整備代金よりも約2万円高い価格を提示されました。フロントさんは「技術的に難しく、外注に出しまして」とおっしゃっていましたが、まさかこうなるとは思ってもみませんでした。結論から言えば、大手自動車ディーラーは、取り扱い車種の旧車を自社工場では整備できなかったのです。しかも、本社工場で。
ジレンマ
私は価格には納得できない旨を説明し、電話を切りました。そして、冷静になってよく考えると、おそらく1-2時間もかからないであろう車の整備でこれだけの価格が提示されるのはおかしいと思い、再度電話をしてみました。しかし、夜の7時を過ぎると電話は繋がらず、翌日に持ち越しとなりました。その間、私はこんなに高い整備費用を払わねばならないのかと胃を痛め、夜も満足に寝ることができませんでした。
自動車ディーラーに依頼した理由
整備をまさか外注に出すとは、夢にも思っていません。私は取り扱いディーラーの本社工場なら、何かあっても大丈夫だろうと、信頼を寄せた上で整備を依頼しました。しかし、実際には、整備は外注先で行われました。よく考えてみれば、ディーラーの本社工場と言えども、街を走っている新しい車を中心に整備をしている工場です。やはり旧車に関しては、かつて取り扱いをしていたとはいえ、ノウハウはありませんでした。
自分を責める
私は自分を責めました。このような状況になってしまう位なら、はじめから自分で整備工場を探して、直接オーダーすればよかったのです。私は整備ができるであろう近隣の整備工場を捜す位なら、簡単にできるスキルを持っています。自動車ディーラーの私のくるまに対する扱いは、全くをもって想定外のものでした。結局、当初の価格提示からは半額以下の価格になりましたが、外注先も外注先です。私はディーラーに整備を出したのでとやかく言う立場ではありませんが、(先方から外注という言葉が出てきたので敢えて使います) 悪い言い方、考え方をするなら、旧車の整備はぼったくられているという状況です。特にディーラー経由での仕事は金払いもいいのだろうと思われているかもしれません。私はオーダーを出してから引き取るまでの二日間、怒りが収まりませんでした。具体的な車種や整備箇所は敢えて記載しませんでしたが、これが旧車整備の現実だと思います。旧車オーナーと聞くとうらやましいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はこのようにかなり精神的にきついものがあります。こんなサイトを運営している私でさえもかなり苦しいのですから、皆様もそれなりの覚悟を持って旧車に向き合っていただきたいと思います。